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垂れ下がる電線と 段差だらけの歩道


人と車が行き交うスクンビット通り。
モノレールが数分間隔で走り、ブランドショップが多数入店している巨大な商業ビルも軒を連ねている。
外国人も沢山住んでいて、バンコクの中で一番栄えている場所。
20年ぶりに当地に戻り、あまりの発展ぶりに驚いた。

でも、モノレールを降り、スクンビット通りを歩いてみて、すぐに思ったのは「なんだ昔と何も変わっていない」だった。
一つは垂れ下がる電線、もう一つは段差だらけの歩道。

どうしたらこんなにいい加減に電線を這わせられるのかというくらいに何十本もの電線がばらばらのまま道路の横を走っている。
日本では「電線が街並みの景観を崩している」と良く言われるけれど、ここバンコクは崩しているレベルが全く異なる。
それは、一番の商業ビルであるエンポリアム(1枚目の写真)の周りでも全く変わらず、2枚目の写真はエンポリアムの入口、3枚目の写真はその駐車場の入口。
行き交う人に触れる高さまで電線が垂れ下がっていることも別に珍しいことでは無く、途中でぶちっと切られた電線の端末だって歩行者の目の前でぶらぶらしている。

段差だらけの歩道も、高級ショッピング街だろうが何だろうがどこも変わらず。
マンホールのふたの出っ張りと逆に極端な落ち込み。
大きな穴に被せてある木の板がぐらぐら。
段差にいい加減に盛ってあるアスファルト。
下を見ながら歩かないと、良くずっこける。
あまりの段差のためスーツケースをゴロゴロと押してタクシー乗り場まで行くのも難儀する。
ちなみに、4枚目の写真はエンポリアムの向かい側の歩道で、自分にとっては鬼門の場所。
斜めに盛ってあるアスファルトで足首をひねらせて、2ヶ月ギブス。

前述の通り、久し振りに発展したスクンビット通りに来て「なんだ昔と変わっていない」と思ったが、その時に実はホッとしていた。
自分はタイのこの緩さ(いい加減さ)が決して嫌いでは無いので。