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バスとボートが交通事故


タイでは5年の周期でチャオプラヤ川が氾濫し、洪水で数ヶ月は水に浸かる。
当たり前の様に一定周期で繰り返されることなので、高床式の家が多い。
・1995年:過去最大の氾濫
・2002年:過去最大更新
・2011年:チャオプラヤ川周辺に新たに出来た多くの工業団地が水に浸かって過去最大の被害額

最初の駐在をしていた1995年の時、バンコク周辺が洪水で水浸しになった。
大型バスはタイヤが大きいので水位50センチくらいなら走れて、一方で水位50センチもあると近隣の人は皆ボートで移動することになる。
メイン道路を水をかき分けながらバスが走って来て、一方こぎながら路地から出て来たボートがバスに気が付いてもすぐに停まることは出来ず、良くバスとボートが交通事故を起こしてたっけ。

洪水で水に浸かっている自分の家の前の道で、ワニに襲われたというニュースもあった。

近所のワニ園が洪水で水に浸かり、逃げ出したワニが洪水の住宅地の中に紛れ込んだらしい。

タイの英字新聞”Bangkok Post”を読んでいたら、一面に「1ヶ月後にバンコクは洪水になる(Bangkok will be flooded a month later)」と大見出しで記事が載っていて、びっくり!
「エイプリルフールみたいな記事だな」と思って気にしていなかったら、実際にちょうど1ヶ月後から洪水が始まり、街中が水に浸かってしまった。
チャオプラヤ川の上流で大雨が降っても、広大な平野をゆっくりと流れている川なので、流れが海までたどり着くのに1ヶ月掛かるらしい。
ちなみに、首都バンコクには王宮もあるので、政府は意地でも水に浸からせない対策をしていて、首都バンコクの周りを土嚢の壁で取り囲み、洪水が浸入しないようにしていた。
したがい、私が住んでいるアパートを含めてバンコク中心地の住民は洪水を経験しないで済んだが、土嚢の外側すぐに住んでいる人は「なんでバンコクのために自分の家が水に浸からなきゃいけないんだ!」と土嚢を壊そうとして、いつも騒動になっていた。


写真は3枚共にWebから


2011年の日経から