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   タイ北部  ぐるっと3,000キロ (5日間タイ飯三昧)

2015年11月30日~12月4日


今日から5日間の予定で、タイの北部を、車で3,000キロほどぐるっと廻ってくる。
タイの田舎は、20年間でどうな風に変わったのかな?
一番北にあるタイ第2の都市チェンマイまで行く予定で、ここも楽しみ。
そして、タイ飯だけの5日間になるけれど、辛さに耐え抜くことが出来るだろうか?
ちなみに、北部(東北/イサーン)は、タイの中でも特に料理が辛いので有名。


なお、時々騒動があってニュースになっているのは北部では無く、タイ南部(半島の細いところ)なので、ご心配なく。


11月30日

タイ人スタッフと一緒に5日間過ごすので、今日の昼食からずーっとタイ飯。
滅多に無い機会なので、タイ飯をエンジョイするつもり。
まずは、移動中に立ち寄ったガソリンスタンドに併設されているタイ飯屋さんでワンタン麺(タイ名バーミー・キアオ) 。
街中の屋台でもポピュラーな食べ物。
辛くは無い。
旨みが出ていれば美味しいのだろうけど、旨みよりも香りが強すぎて、1食目はちょっとがっかり。
同行のスタッフも、あまり感心していなかった様子。
タイ人が何を美味しいと思うかも興味のあるところ。


連続タイ飯のはずが、早くも初日からくじけて、マクドナルド。
訪問予定のお客さんの場所がなかなか見つからなくて、夕飯は夜9時になってしまい、食堂はどこも閉まっていたので。

北海道サーモンライスと言うのがあったので、頼んでみた。
でも、タイ向けのスペシャルメニューは、必ず”辛い”と言うことに気付くべきだった。
舌が早速ヒリヒリ。
2食目にして、早速タイの洗礼を受けてしまった。


遅れているので、「あと3時間走る」とのこと。
ホテルに入るのは明日になっちゃうじゃない。
タイの人は、真面目で、良く働くなあ!


主要街道沿いには10~20キロ置きに必ず大きなガソリンスタンドがある。
コンビニと複数のレストランに、清掃されたトイレが併設されていて、とても便利。
セブンイレブンやファミリーマートとマクドナルドのコンビ出店もとても多く、タイの地方に行っても普通の風景になっている。

20年間で大きく変わったのが、この主要道路施設の整備。
移動が苦で無く、とても楽になった。
昔は、トイレが少なく、またあっても汚くて、さらにご飯を食べる場所を探すのにも苦労した。


タイのマクドナルドでは、必ずタイオリジナルのサワディー・ドナルド君が迎えてくれる。


結局、ホテルにたどり着いたのは深夜2時。
タイ人スタッフが当初から計画していた出張に「一緒に行く」と強引に同行したので、安宿に泊まるのかと思ったら、いたって立派なホテル。
では、お休みなさい!


12月1日

カンボジア国境沿いをなめる様に東北へ移動中。
雲の下はカンボジア。
今日は、もう一つの隣の国、ラオス国境付近まで行く予定。


2日目の昼食は、パッタイ(焼きそば)。
お米で作った麺の焼きそばで、辛く無いことが多く、好物の一つ。
少し甘めにしてあって、そこにレモンなど柑橘系のすっぱさを加え、味をはっきりさせるのがタイ人の好みの様子。
自分はすっぱいのが苦手なので、レモンは使わず、このままが美味しい。


インドシナ半島のど真ん中に落ちる夕陽。

インドシナって、インドとシナ/中国の間と言う単純な命名の仕方だけど、英語でなんて言うんだろうと思ったら、やっぱりIndo-China(インド・チャイナ)なんだね。


今日こそ朝から晩までタイ飯。
タイ語だけのメニューだったので、名前は分からず。
街角にあるオープンエアーの典型的な食堂にて。
タイ人スタッフが辛くないのを選んでくれたので、安心してパクパク。
「メニューの3割は辛くない」とのこと。
ちなみに、夕食を食べてから、今日もさらに3時間の移動。


今日は、今日中にホテルに到着。
引き続き、いたってまともなホテル。


写っているのは、今回付き合ってくれているポンパット君、28才。
英国で大学院修士を卒業した英才。
入社3ヶ月目で、自分より2ヶ月先輩。


12月2日

今日の朝食は、残念ながらAmerican Breakfast。
朝の木漏れ日を浴びながら、オープンエアーで頂く朝食は、気持ちが良い。
時間の余裕が出来て、やっとくつろげているところ。


ひと山越えて、いよいよタイの北部へ。
@ナムナオ国立公園


象さんが生息しているらしく、途中に「象に注意」の標識があちこちに。
象さん標識の写真を撮っておけば良かった。


山越えの途中で「マカーン(英語名タマリンド)」という木の実を沢山売っていた。
イモムシの親分みたいな形をしているけど、杏みたいな味で美味しかった。


3日目のお昼は、豚バラ煮込み御飯。
代表的なタイの屋台料理。
煮汁がとても美味しい。
今日のは肉の旨みが沢山出ていて、特に美味しかった。


木に成っているパパイヤを初めて見た。


チェンマイに夜9時に到着。

北部のタイ料理は特に辛いと評判だけど、同行のスタッフが「チェンマイにいる彼女と良く来る」と言うレストランへ。
なるべく辛く無いのを選んで貰ったのだけど、それでも確かにバンコクよりも数段辛い。
自分の舌は、辛さに対する許容度が低いので、あっという間に舌が麻痺して、味が分からなくなった。
したがい、美味しかったのかどうかコメント出来ず。

ちなみに、同行のスタッフ曰く「ここのは特に美味しい」とのこと。
何がどういう風に美味しいのか知りたかったのだけど、ヒリヒリの舌では謎のまま。

オープンエアーのレストランだったのだけど、ちょっと寒かった。
かなり北に来たことを実感。


チェンマイ・レストラン写真のおまけ。
タイのトイレは男性と女性の表示が良く分からないことが多く、良く間違えそうになるのだけど、このレストランのトイレは非常に明確だった。


12月3日

4日目のお昼は、池の畔のワラ葺き食堂にて。
池からの心地良い風を浴びながら、リゾート気分で、今日もタイ飯。
今回も辛くないのを選んで貰って、完食。


チェンマイでちょっとだけ時間の余裕が出来たので、一番の観光名所のお寺「ワット・プラタート・ドイステープ」へ。
金色に輝き、派手なお寺好きにとってはたまらない美しさ。
バックパッカーの欧米人が沢山いた。
外国人だけ入場料30バーツ(90円)で、自分は中国系タイ人の顔をしていると思っているのだけど、しっかりと30バーツ取られてしまった。


山の頂上から望むチェンマイの街並み。
タイ第2の都市なので、東京に対する大阪をイメージして、高層ビルが乱立しているのかと思っていたら、素朴な地方都市という感じ。
タイの中でバンコクだけが特別(異常)なのが良く分かった。


チェンマイを後にして、真南にあるバンコクに戻り始め、今夜は”路上食堂”。
歩道を完全に占領していて、文句を言われないのかな?
同行のスタッフ曰わく、「タイの文化だから良いんだ」とのこと。
と言ったって、1枚目の写真の様に、歩道の両サイドにテーブルを並べているだけで無く、調理場(屋台)が完全に歩道を塞いでいるんだけど。
通行者は、一端車道側に出ないと向こうへ行けない。
「タイは緩いなぁ~」と思ってしまう。
料理のお味はどうだったかと言うと、辛くないのを選んでも、強い香り(香辛料、たぶん八角)が素材の旨みを打ち消していて、ちょっと感心せず。
自分向きのタイ飯が段々分かってきたぞ。


最後の宿は、タイのリゾート地に良くあるオープンエアーな入口のホテル。
1泊690バーツ/2,000円と格安。
今日も到着は夜11時。
それでも、同行のスタッフ2人は、夕飯だけでは足りず、マクドナルドへ夜食を食べに行った。
若い人は元気だなぁ~。


12月4日

バンコクの方にだいぶ戻ってきて、ワット・ムアンと言うお寺に寄り道。

高さ95mの巨大な金色の大仏さんが迎えてくれる。
後光が差した写真が撮れて、ちょっと満足。

お寺の中は鏡で出来ていた、キラキラ状態。
とにかくタイの寺院は派手で大好き。
ちょっとだけ自分も映り込んでいる。


タイやカンボジアを巡っているとスターウォーズを彷彿とさせられることが多い。
今回はC3POを思い出した。


今回のタイ飯三昧の最後は、原点に戻って、カオパット(焼き飯)。
お寺の中にある屋台食堂だったけど、なんかやたらに美味しかった。
強い火で料理していたからかな?
ところで、5日間ずーっとタイ飯だったので、じっとしてると、体からタイ米の香りが漂ってくるのが分かる。


これで5日間3,000キロの北部巡りは終了。
各街の素朴さは昔と変わらなかったけれど、幹線道路はどこも完璧に整備されていて、ガソリンスタンドやコンビニ、トイレなどの周辺施設も充実していた。
この20年間でバンコクだけが目に見張る発展をしたのかと思っていたけれど、タイ全体が等しく発展しているのが良く分かった。

今回の最大の収穫は、自分にとって「美味しいタイ飯は何か」がはっきりと分かったこと。
辛い、パクチ、ナンプラーが自分に向いていないことは20年前の前回駐在時から分かっていたけれど、前述3条件をクリアーしていても美味しい時と感心しない時がある。
もう一つ、自分には4つめの条件があって、それは「過度な香辛料」だと言うのが今回はっきりと分かった。
もう少し具体的に言うと、素材の旨みを殺してしまう強い香り。
もともと鼻につく強い香りが苦手で、日本料理でもショウガやお酢、柑橘系のすっぱさを得意としていなかった。
タイ料理でも同じなんだと、今回の5日間ではっきりと分かった次第。

今回の5日間タイ飯三昧の経験をベースに「自分にとって美味しいタイ飯とは何か?」をまとめたのが、こちら


残念ながら「タイ人がどんなタイ飯を美味しいと思うのか?」については、自分が辛さに弱いので、タイ飯の7割を占める辛い料理を全く味わうことが出来ず、分からず仕舞い。
バンコクのお寿司屋さんで聞いた「タイ人が好む3大お寿司」は、ウニにトロ、イクラとのこと。
"味がはっきり&こってり"がタイ人の好みなのかなとは思っている。