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タイの世界遺産、「トゥンヤイーフワイ・カーケン野生生物保護区」。
東南アジア最大の原生森林地帯。
自然保護のために入場が禁止されているとのことで、どこにあるのかも良く分からず、幻の世界遺産で、行くのはあきらめていた。
「チョンブリなど3つ県にまたがり、ミャンマー国境まで広がっている」と説明されているのだが、Webでブログ等を見ても実際に行った人のものは皆無で、どこにあるのか、どんなところなのか、情報を得られない。
「灯台もと暗し」で、ユネスコ英語Webに白地図が載っているのを見つけて、場所はやっと分かった。
確かにでかい。
タイ観光省の英語Webに、管理事務所らしき建物の写真が載っていて、小さく「利用料金200バーツ」と書いてあり、訪問に光明が。
管理事務所の電話番号も書いてあったので、電話してみた。
曰く「管理事務所までは訪問可能、森の奥なので場所の説明が難しいが、Google MapでHuai Kha Khaeng Wildlife Sanctuariesと検索すれば出てくるよ」と教えてくれた。
早速、検索してみたら、管理事務所がピンポイントで表示されて、確かに森の奥深く。
「4WDのスバルなら来れるよ」と嬉しい一言があったので、世界遺産フリークとしては、とにかく行ってみることに。
バンコクから4時間ほど走ると、渓谷が見えてきた。
すると、「野生動物保護区まで14km」の大きな看板が出て来た。
「なんだ、ちゃんと説明があるんじゃない」
でも、そこからはひたすら森林の凸凹道が続いた。
Google Mapで目的地がピンポイントで表示されているので、なんとか行けるけれど、Google Mapが無ければ、まずたどり着けない奥地。
(Google Map、凄し!)
ゲートがあって、外国人だけの入場料200バーツ/600円を払って、中へ。(タイ人は無料)
ジェラシックパークの様にうっそうとしたジャングル。
但し、竹が多いところがアジアンティック。
トラや象も生息しているらしいが、登場したのは鹿と猿だけ。
でも、人に全く慣れていなくて、近づくとサッと森に隠れてしまい、写真を全く撮らせてくれない。
タイにあるもう一ヶ所の世界自然遺産カオヤイでは、訪れる人が多いので、動物も人慣れしていて、アップで撮らせてくれたけれど、ここは初々しい。
(鹿さんに睨まれている写真を1枚だけ撮れた)
管理事務所の隣に「世界遺産展示場」という建物があったけど、閉鎖中。
200バーツも払ったんだけどなあ。
ちなみに、週末だというのに訪問者は自分一人だけ。
「素晴らしい世界遺産だった」と言うよりは、行くまでの場所探しに苦労して「とにかく世界遺産へ行ってきた」と言うレポート。
ここを訪問したことのある人は極少数だと思う。
これで、タイに5ヶ所ある世界遺産の内、4ヶ所まで訪問。
(近々車で10時間移動して、最後の5ヶ所目にも行く予定)
世界遺産全体では今回が73ヶ所目。
お猿さんはすぐに森の中に隠れてしまい、写真を撮れなかったけど、鹿さんだけはパチ。
でも、物凄く睨まれた。
奈良公園の鹿とは違う。
竹は何故か全て群生。
普通の竹やぶとは異なる。
タイの世界遺産で初めてユネスコの認定モニュメントがあるのを見た。
世界遺産展示場という建物があったけど、閉鎖中。がっかり!
4WDのスバルで無ければ、辿り着けない。
Google Mapが表示する目的地は、森の奥深く。
下界に降りれば、農業大国タイの延々と続く緑の田んぼ。