Corgibell.com

スペイン・ツアー旅行


2013年11月15日~21日


生まれて初めて団体ツアーに参加しての海外旅行。
それも、4日間で2,000キロも走る弾丸バスツアー。
自分の好きなペースでしか旅行をしたことがないので、
皆に迷惑を掛けずに一緒に回れるのか、ちょっと心配。

11月13日
数ヶ月前のある朝、寝ぼけ眼で朝刊を読んでいて、HIS広告の余りの安さに驚いて即決したスペイン5泊7日の旅へ、明後日から。
15年前、駐在中のタイから休暇で行く予定だったのだけど、直前に自分が入院してしまい、行くのを断念したスペイン。
したがい、嫁さんにとっては、執念のスペイン。
マドリードからバルセロナまで毎日バスで移動しながら、総移動距離2,000キロの弾丸ツアー。
添乗員同行のツアー参加は生まれて初めてで、どんなものなのか非常に楽しみにしている。
娘からは、「我がままを言って添乗員さんに迷惑を掛けない様に」とのお達しを受けた。
さて、どんな旅行になるんだろうか?

11月15日
総勢30名くらいのツアー。
添乗員は、若くてきれいなお姉さんで、朗らかな感じで好印象。
ツアー旅行はシニア夫婦ばっかりだと思ったら、なんと、半分は20代の女性。
そして、男性は数名しかいない。
女性ばっかりなので、華やいだ雰囲気。
いざ、まずは経由地のアムステルダムへ。

12時間飛んで、アムステルダムに到着。
日本からの団体旅行が4組もいて、トランジットのために総勢100名くらいが飛行場内の歩く歩道で一斉に列をなして移動するのは見ものだった。

日本からスペインへの直行便は無くなってしまったので、必ずヨーロッパのどこかを経由しなくてはならない。
乗り継ぎに2時間、さらに2時間飛んでマドリッドに到着の予定。
合計16時間も掛かるんだ。
スペインは、遠いなぁ~。

ちなみに、アムステルダムは2度目。
前回は30年前で、パリから電車で入ってきた。
この時は、駐在していたアフリカのアルジェリアから2週間の休暇で来ていたのだけど、一人旅だったので、あまり面白く無く、どこに行ったのか全く記憶に残っていない。

さて、今回の旅行で、今年乗った国際線が24フライトになる。
往復2フライトだから、月に1回づつ旅行していることに。



マドリッドに到着。
もう23時半。
今日はホテルで寝るだけ。
ちなみに、今日は嫁さんの誕生日。
プレゼントは、このスペイン旅行。

11月16日
マドリッドは、何と言ってもプラド美術館。
裸と着衣のお姉さん(マヤ)が見られて、嫁さんも満足。




コルドバに到着。
自由に夕飯が食べられる唯一の晩なので、イベリコ豚の生ハムを食べに街中のレストランへ。
ベジョッタというのが最高グレードの生ハムで、大皿で注文。
いや~、美味しかった。
クルミだけで育てたイベリコ豚を使っているとのことで、深みとこくのある味だった。
実は、レストランに入ったら、かの添乗員M女史がポツンと一人だけいて、美味しいものを全部教えて貰った。

11月17日
今、ここ!
グラナダへ向けて500キロを爆走中。
総勢30名以上を引き連れて、可愛いのにたくましいM女史と共に。

カタローニャ地方の風車と、ドン・キホーテのおじさん。


今回の旅行の世界遺産一カ所目は、コルドバにあるメスキート(モスク)へ。
イスラムの教会とカトリック教会が共存している珍しいところ。
懐かしのアフリカ大陸に近づいたことが出来る。

ヨーロッパ最南端。
地中海のジブラルタル海峡で、この先はアフリカ。
ここからマドリッドまでは400キロあるのだけど、アフリカのモロッコまではたったの200キロ。
次はモロッコに行きたい!


ミハスという街のバル(Bar)で昼飯。
イベリコ豚の生ハム、再び。


ミハスという地中海沿いの白い街。
青い空と白い壁が美しい。

夜はグラナダの洞窟フラメンコショー。
本当に洞窟で、幅が2mちょっとしかなく、踊り子さんのスカートの裾が観客にバチバチあたるほど目前での迫力あるショーだった。
ちなみに、満席の観客は約50名で、日本人率100%。
最近はどこに行ってもアジア人の主流は、中国人または韓国人だけど、日本人だけというのは凄く珍しい。
20年前、日本人観光客がヨーロッパのどこにでも溢れていたことを思い出した。


11月18日

グラナダのアルハンブラ宮殿。
イスラムがこの地を統治していたなんて、ちょっと信じられない。
これで、世界遺産の訪問地が、また一カ所増えた。
100カ所制覇を目標にしてるんだけど、実は今何カ所行ったか勘定していないんだよね。
たぶん30ヶ所くらいかな。
帰国してから数えなくっちゃ。

グラナダからバルセロナまで900キロを一気に移動。
今日の午後7時間、明日の午前中5時間を掛けて、ひたすらバスで移動。
今夜はバレンシアに泊まるけど、ただ移動の途中に寝るだけ。
昨日、初雪が降ったとのことで、高速道路脇もうっすら雪景色。
バレンシアってオレンジで有名だから暖かいんだと思ってたけど、けっこう寒い。

11月19日
今日もバルセロナに向けてバスで移動中。
ずーとバレンシアオレンジ畑が続いてる。
スペイン人って、毎日オレンジばっかり食べてるんだろうと思うぐらい延々とオレンジ畑。

11月20日

バルセロナにやっと到着。
まずはヨットハーバーのレストランで昼飯。

ついにサグラダファミリアに到着。
5年ぶりに訪れて驚いたのは、教会の中が出来上がっていて、広々としたホールになっていたこと。
前回の時は、教会の中は建設中のやぐらばかりだったので、中は何も分からなかった。
外観とは異なる荘厳さがあった。


サグラダファミリアは、5年間でどう変わったか?
1枚目が今日、そして2枚目が前回訪問時の5年前の写真。
外観を見る限りでは、ほとんど変わっていないね。
正面の4っつの塔の後ろに高~い中央塔が出来るのだけど、その台座がしっかりと出来上がっていたのが外観上の変化点。
大きく変わっていたのは、なんと言っても、内部ホールが完成していたこと。
3年前に先のローマ法王が訪れるために、大急ぎで内部を完成させたらしい。
そして、もう一つ大きく変わったのは、そのローマ法王が訪れた結果として、カトリック教会として正式に認定されたこと。
それまでは、単なる建築途上の建設物だった。
やれば出来るじゃないかと言うことで、当初予定の300年も掛からずに、2025年に200年未満で完成するとの話が出てきたらしい。
でも、写真の4つの塔は一番低いもので、さらに中塔4つと、2倍以上の高さの主塔を建てなければならず、どう見たって後12年で完成させるのは無理だね。
左側の4本の塔が完成しているだけで、奥の中塔4本と一番高い本棟はこれから。
今後どの様に建設されていくかが YouTube で非常に良く分かる。

建設途上のものが世界遺産に登録されるのは異例な話だけど、どこまでが世界遺産なのかずっと疑問に思っていた。
ガイドさんに確認したら、明確な回答が帰ってきて、「地下の礼拝堂」と「4本の塔と入り口」とのこと。
日本で色んな資料を見たけど、どこにも説明が無かった。
現地に来ないと分からないことってあるよね

サグラダファミリアは、複雑な構造をしている。
どうやって構造設計をやったのか疑問に思っていたのだけど、このコウモリの巣の様な物を見て納得。
これは建物をひっくり返した状態で、梁をつなげて先端に重しを付けた物。
これでうまく下に伸びていく様に梁を入れれば、結果的には梁の一本一本に均等に重力が分散することになる。
流石である。

スペインは、バイク天国。
生活の足としてバイクが大活躍している。
駐車スペースもふんだんに用意されていて、うらやましい限り。
日本には、車用と自転車用の駐車場はあっても、バイク用があるところは、ごく少ないよね。
ヤマハから発売予定の前2輪スクーターも、生活の足として手軽な125ccを選び、まずヨーロッパで発売することに、凄く納得。

スペインの日程が全て終了し、アムステルダム経由で日本へ。
あっという間の1週間だった。
初めてのツアー参加だったけど、先のことを何も考えなくて良いので、楽チンで、かつ楽しかった。
美人添乗員のM女史の言う通りに動いていて、不満を感じることも無かった。
当初は皆に付いていけるか心配していたけど、自分は結構ツアーに向いているのかもしれない。

ツアーは添乗員次第と聞いていたけど、その通りで、M女史が良かったんだと思う。
おっとりした感じで、ギスギスしていなくて、でも押さえるところはバシッと押さえていて、30名以上を独りで引き連れて、見ていて気持ちが良かった。
途中で何組かの日本人ツアーとすれ違ったけど、ツアー会社によって参加者に特徴があるのが分かった。
HISは、若い女の子が多くて、かつみんな旅慣れている。
わずかな自由時間でも、蜘蛛の子を散らす様にパーっといなくなって、移動手段とホテルさえ手配してくれれば良いと言った感じ。
一方、JTBは、同じ様に若い女の子が多いのだけど、初心者が多く、自由時間になっても、どうして良いか分からず、その場でボーッと待っているだけの子が多いらしい。(M女史談)
そして、両者と全く異なるのが阪急交通で 、シニア夫婦が大半。
当初、自分が想像していた形のツアーだが、でも65歳以上が主流で、近寄りがたい雰囲気があり、自分にはまだ世界が違うような気がする。
今回の結論は、「HISはアクセプタブル」なんだけど、いかんせん毎日バスの長距離移動は正直きつかった。
次回は、1ヶ所に連泊が多いツアーを試してみたい。

11月21日
無事に成田に到着。
あー、疲れた。
最近、忙しく動き過ぎたかな。
しばらくは、おとなしくしてよっと。
先のNYと今回の旅行で思ったのは、スマホがめちゃくちゃ便利なこと。
写真撮って、編集して、コメント書いて、アップする一連の作業が、スマホだけで簡単にその日の内に(と言うよりも、その場で)出来ちゃう。
アフリカをぐるっと廻っていた頃にこれが可能だったら、新鮮な感動や驚きを記録出来たのにと思う。
まあ、過去の話をしてもしょうがないので、Day by dayの行動記録を今後も残していくつもり。