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海外訪問時の危険リスク度比較


海外に出る時は、自分の経験ならびに外務省の渡航情報や最新のニュース情報から、危険リスク度を自分なりに毎回評価している。
例えば、今年の春にベルリンに行った時は、ニューヨークへ行くよりもリスクは低いと判断していた。


自分の評価(2016年4月現在)は、
最近ISがらみの事件の多いパリ&ブリュッセルを10とした場合に、
ニューヨーク:5
ロサンゼルス:3
フランクフルト:3(同じドイツでもベルリンよりもフランスに近く、イスラム世界の浸透度が高い)
ベルリン:2
バンコク:1
東京:0.5
上記は危険と言われている特定地域(例えばNYの夜のハーレム)には近づかないことが前提。
ちなみに、シリアとイラクは首都で500~1,000、国境付近は10,000。


自分が渡航を控えるレベルは、
個人旅行:20以上。
業務旅行:50以上。(家族連れでは無く、また現地最新情報が入手出来て、かつ事が起きた時にサポートしてくれる現地の人がいるので、個人旅行よりも渡航を控えるリスクレベルを高く設定出来る)

過去に一番リスクが高かった渡航は、クーデター翌日のスーダン(アフリカ)で、リスク500。
これは25年前の話で、インターネットも無い時代なので、何も知らずに首都カルツームに降り立ったら、銃を持った軍人が飛行場の至る所にいて、驚いた。
事前に知っていたら、もちろん渡航を中止していたが、実際には無血クーデターで紛争は全く起きておらず、それでも入国後はリスク100の危険な場所にいると認識して行動していた。

また、2015年8月にバンコクで2日続けて爆弾事件が発生した時も、翌日に入国している。
この時は、全ての情報を入手出来ていて、かつ状況も良く分かっている街なので、リスク5と判断し、普通に入国。
なお、会社によっては出張禁止にしたところもあった様子。
リスク5を、東京の10倍の危険度と捉えるか、ニューヨークと同じと考えるか、リスク判断/管理は難しい。

なお、過去の東京で、赤軍派の浅間山荘事件や、革マル派と中核派が内ゲバで殺しあってた頃は、リスク2。
オウム事件の頃は、リスク3。


ところで、ベルリンをリスク2と判断して入国していたが、同時期にベルリンに入っていた村上春樹がベルリンフィルでの「小澤征爾コンサート」について文藝春秋にコラムを寄せていて、後日読んでビックリ。
実は、「ベルリンがISからのテロ標的になっている」という情報がその週に寄せられていたとのこと。
全く知らずにベルリン入りしていたが、アンテナをもっと張らなくては。
もっとも、知っていたとしても、リスク5(ニューヨークと同じレベル)と考えて、入国してはいたが。


Facebook 2016年4月11日を一部加筆