海外の遺跡で一番行きたいと思っていたのが ”アンコールワット”。
でも、虐殺やら地雷やら、とても危険な国だったので、実際に行くなんて夢のまた夢と思っていた。
20年前、隣の国のタイに3年住んでいた時も、訪問することが出来る国だとは全く思ってもいなかった。
それが、とっても開放的な国になっていて、驚きである。
そして、その憧れのアンコールワットは、想いが募って膨らんだ期待以上に素晴らしい場所だった。
シンガポールまで足を延ばすつもりで長めの日程を組んでいたのだけど、シンガポールでの用事が無くなったので、長年の憧れ「アンコールワット」へ。
20年前、タイに駐在していた時は、隣の国とは言え地雷が沢山埋まったままのカンボジアに入国するなど考えることも出来なかったけど、今は誰でも安全に行ける場所になっている。
ちなみに、国としては45ヶ国目、世界遺産としては57カ所目。
いざ、カンボジアへ。
まずはアンコールワットの隣にあるアンコールトムのバイヨンから。
夢にまでみた石像が目の前に。
スケールの大きさと、歴史を物語る古さに感激。
雨期なので、ずーと雨かと思ったら、極暑で、ちょっとへばっているところ。
こんなに体力が消耗する観光地は珍しい。
ハンカチが汗でビショビショになり、絞っても絞ってもすぐにビショビショに。
ツアーに入ったのだけど、何故か参加者は自分だけ。
したがい、専属の運転手さんと、専属のガイドさんに。
ガイドさんは、スレイミーさん、23才で、まつげの長い可愛い子。
マラソンの有森祐子さんが主催するHeart of Goldがカンボジアに派遣している日本人に日本語を習い、高校の時に同じくHeart of Goldのサポートで岡山に留学したとのこと。
2枚目の写真は、アンコールワットのど真ん中、東西南北に伸びる回廊の床から真上を一緒に撮ったもの。
夕飯の後は、外国人観光客で賑わうPub Streetに。
日本で言えば歌舞伎町かな。
内戦で苦しんだカンボジアとは思えない華やかさ。
圧倒的に欧米人が多いけど、アジア人では珍しく中国人よりも日本人の方が多い。
日本人も、まだまだパワフル。
8月22日
朝5時に起きて、アンコールワットの日の出。
木との共生 @タ・プローム
木の中から顔を出す仏様 @タ・プローム
アンコールワット第一回廊には、アンコール王朝の歴史が、ぐるりと一周に渡って壁画で描かれている。
面白かったのが、これ。
左半分はアンコールの軍隊で、右半分がシャム(タイ)からの傭兵。
左側は足並みがビシッと揃っているけど、右側は足並みがばらばら。
1000年前から「タイ人は適当」と思われていたみたい。
ヨーロッパで言えば、イギリス人から見たフランス人かな。
どこでも隣国ほど反目しあうから。
北アジアも同じ。
Facebook友達になった記念に、スレイミーさんと一緒にパシャ!
カンボジアの青空が素敵。
と思っていたら、なにやら怪しい雲が。
帰り道で突然のスコールに。
午前中は晴れていて、夕方はたいていスコールになるとのこと。
30分で上がった。
雨期なので、一日中雨なんだろうと思って来たのだけれど、殆ど晴れていて、観光には最高の天気。
夕方のスコールもまた楽し。
カンボジアの子供達、みんな凄く可愛い。
8月23日
朝6時、ホテル前の交差点。
まだ道が空いているからなのか、信号が全く無視されている。
昨晩、この交差点を青信号で横断歩道を渡っていたら、同じく青信号の左折バイクの一団に完全に無視され、バイクをかき分けながら横断。
交通には必ず優先順位があるけど、ここカンボジアでは歩行者よりも車&バイク優先みたい。
ちなみに、タイも同じ。
漆喰のレリーフも素晴らしい!
カンボジアの果物と豚さん @オールドマーケット
追加で、民族音楽(30秒)。
カンボジアの印象は、広くて青い空と眩い白い雲。
それに、笑顔が可愛い子供達。
長年の憧れだったアンコールワット巡りも3日目の今日で終了。
いやー、良かった。
いくつもの顔が彫ってあるバイヨン寺院と、木が絡みついてるタ・プローム寺院が特に印象深かった。
すっかり満喫できたのは、笑顔が素敵なスレイミーさんの気配りの効いた案内のおかげ。
ありがとう!
一旦バンコクに戻ってから、明日のフライトで日本戻り。
正直に言うと、ポルポト時代の危険なイメージがあるので、カンボジアにおっかなびっくり来たのだけど、こんなに 居心地の良い国だったとは。
人はみんな笑顔で優しいし、アンコールワットのある観光地Siem Reapは安全な街だし、インフラは揃い始めているし、 普通に旅行で行くことの出来る国だった。
そして、アンコールワットと言う見るべきものがある。
その日の写真をその日の内にアップする自分のFacebookスタイルが、何の問題も無く続けられたのも、正直ビックリ。
@Siem Reap空港
8月26日
(日本に戻って)
日本に戻ってみれば朝は18度の涼しさで、あの濃い青空と灼熱のカンボジアが懐かしい。
撮り貯めた写真の中から何枚か。
ちなみに、アンコール王朝が始まったのが9世紀、そしてアンコールワットが建造されたのは11世紀。
一方、奈良の大仏が作られたのは8世紀の話。
日本の歴史の重みと、文化財が引き継がれて来たことの貴重さを、カンボジアで感じた次第。
最後にスレイミーさんの写真をもう2枚。
1年経った今でもFacebook友達。