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   北海道 オートバイ-2

2014年9月25日~10月9日


ロードスターで北海道をグルッと回った10日後に、とって返して今度はオートバイで再び北海道へ。
北海道は今どんどん寒くなっているので、早く行かないと。
「オートバイで北海道へ行くなら絶対に行くべき」と友達から薦められていた2カ所へ行くのと、グルメツーリングが目的。


6月30日

オートバイの完全防水化、進行中。
2週間ほどのツーリングに出掛ければ、何日かは必ず雨に遭遇する。
雨が降ってくる度に、慌てて路肩に停めて、荷物にカバーを掛けて、さらにカッパをゴソゴソと着なくても良い様にしたい。
去年の北海道では、雨に遭遇するたびに路肩に止めて雨支度をしていたので。
そのために、完全防水化された荷物ケースと、防水(&むれむれ防止)のジャケット上下&靴を準備中。
これが完成すれば、雨が降ろうが降るまいが、快適にツーリングを継続出来る。
もちろん、今年の夏過ぎにもう一回オートバイで北海道に行くことが目的。


9月25日

10日間だけ東京にいて、北海道にとんぼ返り。
今度は、オートバイで。
9月も末になるとオートバイのお客さんは少なくなるようで、フェリーには札幌の実家に帰るという学生さんと自分の2台だけ。
早い話がツーリングで北海道に行くのは自分一人だけ。
もう寒いのかなぁ~。
今回の目的は、自然の写真をパシャパシャ撮ること。
いつもはスマホ撮りが大半だけど、今回は極力一眼レフで撮るつもり。
行き先は、東の端っこ根室と、北の端っこ稚内。
利尻島&礼文島も行く予定。
もちろん、旬の美味しいものも楽しんで来るつもり。
フェリーは、今回も4人部屋を独り占め。


北海道ツーリングは2回目なので、前回の経験を活かして5点ほど北海道仕様に変更。
ポイントは、防水&防寒化。
雨が降って寒くなってきても、慌てず騒がず、そのまま走り続けられる様に。

1)スクリーンの大型化
2)ハンドカバーの追加
3)カバンから防水ケースへ変更
4)宿泊荷物専用の防水ディパック
5)服上下と靴の防水化


寒さ対策の服と、さらに交換レンズ2本と三脚も追加したので、荷物はかなり増えてしまった。
さて、快適に北海道をぐるっと廻って来られるかな?


今日は、関東も東北も荒れた天気だったけど、海もしけていて、フェリーも大きく揺れるみたい。
さっさと酔っ払って寝るしかないね。
ちなみに、北海道はどこも明日から晴れの予報。
2週間ずーと雨だった前回のリベンジは果たせるかな?


9月26日

今、ここ。
幸い全く揺れてなくて、快適!


日の出を撮るつもりが、心地良く寝てしまった。
今回はいつもより陸側の進路を取っているみたい。
しけてるからかな?
おかげでネットがずっとつながってる。
波は少なくて快調。


北海道に到着。
何と晴れてる。
オートバイ雨男は返上かな?
楽しい2週間になりそう。


最初の宿泊地は、今回もトマム。
今月初旬に来た時には嫁さんに雲海を見せてあげられなかったけど、実は自分ももう一回見たかったんだよね。
さて、明日は雲海を見られるかな?
ちなみに、朝4時起き。
たぶん気温は5℃くらい。
泊まりは近場のペンション。


北海道の最初のご飯は、ジンギスカン。
実は28年ぶりに食べる。
前回(28年前)は、嫁さんと結婚前にお忍びのスキーツアーで札幌に来て、食べた。


9月27日

雲海を見るため、朝4時起き。
今回の北海道で今日が一番寒い場所とは思っていたけど、なんと0.3度。
オートバイのシートが、バリバリに凍ってた。
持ってきた防寒グッズを全て着込んで、なんとか耐えられた。


いざ3度目の雲海テラスへ。
日の出が、もの凄く綺麗だった。
でも、肝心の雲海は、残念ながら全く無し。
嫁さんと来た前回は、まだ少しは雲海らしきものがあった。
今年の6月に始めてきた時は、目の前に雲海が広がっていて、それは素晴らしい光景だったけど、あれはよっぽど運が良かったんだね。
良い日の出が見られたので、良しとしよう。


今日はトマムから釧路まで200キロを移動。
燃料給油せずに何キロ走れるか試したかったので、一昨日に苫小牧港で入れたきり。
残量警告灯が点灯してから1時間近く、そのまま走行。
道東道の終点で、タンクの中にはあと1リッターくらい残っていて、さらに予備燃料を1リッター持っているので、燃費25キロ/L+25キロ/Lで、後50キロは走れると読んでいた。
でも、高速を降りた所で写真の立て看板を見たら、なんと「70キロ給油所なし」。
出発したトマムからここまで100キロあるのに給油所は1カ所も無かったし、さらに70キロも無いとはビックリしてしまう。
「給油は早めに」と書いてあるけど、周りに給油所など無く、工事現場のおじさんに一番近い給油所を教えて貰って、15キロの寄り道。
ガス欠するまでは試せなかったけれど、満タンで300キロ走れることが分かった。(車に較べたら少ない)


釧路に着いて、まずは昼御飯。
知り合いから「絶対に美味しいよ」と勧められていた”牡蠣そば”を食べに「玉川庵」へ。
確かに美味しい。
牡蠣は生臭さを感じることが多いけど、全く臭みが無く、柔らかくてプリプリしていて、お蕎麦にピッタリ。
牡蠣に臭み抜きのひと手間を掛けていると推測。
"特牡蠣そば"と言うのを頼んだら、大きくてプリプリしている牡蠣が10個も入っていて、大満足。
ちなみに、ミシュラン星のお店であることを行ってから気が付いた。


今日は、トマムで朝陽を撮ったので、釧路では夕陽を。


夜は、「紀伸」と言う日本料理屋さんで。
ここもミシュラン星のお店。
大将に「一番旬の魚は?」と聞いたら、「それはもうサンマ」とのことで、サンマが出てくることを期待していたら、「これから根室行くのなら、サンマは根室で食べな」と料理仕掛けていたサンマはお預けになってしまった。
曰わく、「根室のサンマは、脂の乗りが別格で、根室でしか流通していない」とのこと。
根室の楽しみが増えた。
でも、このお店にはサンマを食べに来たんだけどなぁー。


9月28日

今日の朝散歩は、釧路港。


「北海道にオートバイで行くなら、絶対に行かなくちゃ」と友人に勧められた「開陽台」にやって来た。
北海道の大地が360度見渡せて、雄大で素晴らしい所。
「ライダーの聖地」と言われる意味が、良く分かった。
教えて貰ってからここに来るのに1年掛かってしまったけど、今回のツーリングの一番の目的にしていて、来られて良かった。
教えて貰ったもう一カ所は、明後日に。


釧路に戻る途中で摩周湖へ。
さすが「霧の摩周湖」で、何も見えない。


昨日の”牡蠣そば”があまりにも美味しかったので、「玉川庵」再び。
今日は、牡蠣コースで、フライと焼きとお蕎麦。
大きなプリプリの牡蠣が全部で15個。
大満足。
隣町の厚岸(あっけし)で取れた牡蠣。
明日通るので、どんな所か見てこよっと。


道路標識の裏側に、釧路の写真が。
良いアイデア!


摂取カロリーの帳尻会わせのため、夕飯は抜いて、バーでお酒を。
今日は、ウイスキーをストレートで楽しむことに。
まずは、好みの京都「山崎」。
そして、北海道に敬意を表して「竹鶴」。
さらに、大英帝国に残留することが決まったスコットランドに経緯を表して「マッカラン」を。
ストレートなら、やっぱり「マッカラン」が断トツに美味しい。
釧路川の夜景を望む12階のバーにて。
明日は、厚岸経由で東の端っこ根室へ。


去年の9月に嫁さんとロードスターで28年ぶりに北海道に来た時に、最初の宿泊地がここ釧路だった。
その時、台風が珍しく北海道を直撃し、それも我々の宿泊地である釧路に上陸。
さらに、横殴りの暴風雨が1時間だけ物凄くて、まさしくその1時間の時にホテルにたどり着いてチェックイン。
車を横付けしたホテルの入口には屋根があったのだけど、右から左からの横殴りの雨に対して屋根は何の意味も無く、車から荷物を降ろすだけでビショビショになってしまった。
その時、入口に停めてあったオートバイ2台がなぎ倒される程の凄い風だった。
今回、釧路に来て、あのホテルはどこだったんだろうと思っていたのだけど、宿泊2日目の今日、ほろ酔い気分でホテルに戻り、自分のオートバイを停めてある場所を見て、「あ、このホテルだ」と気が付いた次第。
あの時は、荷物を降ろすのが精一杯で、さらに車は裏に停めて翌朝すぐに出ていったので、ホテルの記憶がほとんど無かったんだよね。


あの時に思ったのは、オープンスポーツの進化について。
ホンダS800とか昔のは、雨が降ると、フロントウィンドーが曇って前が見えなくなるし、雨は幌から洩れてくるし、まして暴風雨の中を走るなんて考えられなかった。
それに較べて、どんな環境下でも快適に運転できる現代のロードスターに感激した次第。


9月29日

今日の朝散歩も、釧路港。
昨日の朝は2重3重に停泊していた漁船が、日の出と共に一斉に沖に出て行った。
残っている船は一隻だけ。
漁師さんも、週休2日制で、土日は休んでいたんだね。


霧多布湿原


やってきました、日本の東の端っこ、納沙布岬。
学生最後の冬に来て以来だから、38年ぶり。
その時は、一面流氷の世界で、流氷の固まりに乗って記念写真を撮ったのだけど、30分経って帰る時には、さっき乗ったのとは違う流氷になっていて、ゾッとした。
流氷を見に、もう1回来たいと思っている。(もちろん、車で)


根室の交差点。
交差点の名前が、四方で違う。
つまり、一つの交差点に名前が4つ付いている。
函館や札幌でも複数の名前が付いてる交差点がやたら多くて、ナビが交差点名を読み上げるのに時間が掛かる。
それにしても、四方全てが違うのはすご過ぎ。
さすがに、ナビは交差点名を読み上げない。
ちなみに、ロシア語併記。


待望の「根室のサンマ」を食べに、ホテルお薦めのお寿司屋さんへ。
いやぁ~、「根室のサンマは別格」の意味が良く分かった。
脂の乗り方が尋常では無い。
そして、脂が多くても、フニャッとはしてなくて、身は引き締まっている。
大将は、根室鮨協会の会長とのことで、サンマの食べ方が気に入ったと誉めて貰い、昆布をお土産にくれた。
ダシ用では無く、食べるための昆布とか。
どこの昆布か一生懸命教えてくれたのだが、名前を覚えて無くて、パッケージを見ても、漢字が読めない。


9月30日

今日の朝散歩は、根室港。
サケ(秋鮭)を水揚げしてた。


根室の道路の蓋。
街の歴史の古さが分かる。


「是非とも行ってご覧」と友人から教えて貰った2カ所目、「海まで伸びる直線道路」に来た。
ある意味、最も北海道らしい風景。
ここに来る途中も雄大な光景がずーと続いていて、”愛すべき北海道の大地”はこれなんだと思った。
「年内には必ず2カ所とも見に行くよ」との約束を守ることが出来た。


釧路のバーテンダーさんに言われたのは、「くれぐれも鹿にだけは気を付けて下さいね」と。
曰わく、
黄色い鹿マークの道路標識は、時々鹿が出るという程度の意味。
でも、道路に直接「シカ注意」と書いてあるところは、鹿が頻繁に道路を横断するスポット。
特に道路に急ブレーキのタイヤ跡があるところは、注意した方が良いですよ、とのこと。
そう言われれば、急ブレーキをかけながら右に避けている跡があっちこっちにある。
気を付けなくっちゃ!


昼飯を食べて外に出たら、オートバイがビショビショになってた。
でも、もう止んでいて、今回は晴れ男みたい。


北見に到着。
地方の北海道にしては、なんか街が栄えてる。
釧路や根室は、シャッター通りが多かったのだけど、ここはどの通りもネオンキラキラで、美味しそうなお店が多く、どこに入るか悩んでしまう。
ちなみに、ついに気温が10度を切って、手袋をしていないと手がかじかんでしまう。


夕食は、北海道の野菜にこだわった天ぷら屋さんで。
マイタケが、甘くて香りがあって、特に美味しかった。
愛別の矢部さん家ブランドの栽培マイタケとのこと。
「残念ながら今日は仕入れられなかったけど、この時期は天然物のマイタケが香りがとても強くて美味しくて、ひとかたまりで4万円はするんですよ」とのこと。
そう言えば、釧路で夕飯を食べた時に、「今日は天然マイタケが手に入ったんですよ」と自慢気にひとかたまりをみせてくれて、白子との煮物を作ってくれた。
あの時は「白子が美味しいですね」と感想を述べてしまったのだけど、「さすが天然物のマイタケは違いますね」と言うべきだったんだろうな。


北海道2回目ツーリングの前半、道東パートは、今日でお仕舞い。(赤い線)
明日からは、道北パート。(青い線)
ポイントは、北の端っこと北の離島、さらに三国シェフのレストラン三昧。


10月1日

今日の朝散歩は、北見。
JR石北本線は、北見駅を出ると直ぐに地下に潜ってしまい、その上が2キロほど直線の公園になっていて、散歩に最適。
でも、この散歩コースを作るために、電車を地下に潜らせた訳では無いだろうし、理由が良く分からない。
街が2分されるのを嫌うなら、普通は高架を選択するよね。
ちなみに、晴れているのに、気温は3度。
やっぱり、北海道は寒い!


層雲峡手前のひまわり畑。


「日本の紅葉はここから始まる」と言う層雲峡の紅葉。
「いつがピークなんですか?」と聞いたら、申し訳無さそうに「今です」と言ってた。
常緑樹が多いみたい。


毎度お馴染み、上川町の「許されざる者」ロケ地から望む大雪山の愛別岳。
うっすらと雪化粧が始まってる。
気温は10度で、まずまずの天気。
いつも山頂が雲に隠れていて、全景が見られ無かったけど、今日は辛うじて山頂の先っぽが見えてる。


またまたやってきました、上川町にある大雪山を望むイタリアン「フラテッロ・ディ・ミク二」。
野菜は、地元の上川町で採れたものだけを使ってる。
と言うか、このレストラン専用に地元の農家に野菜を特注しているとのこと。
満足、満足!
野菜好きにはお薦めのお店。
ちなみに、今回は三国シェフのお店にあと2カ所行くつもり。


北海道には、ウィスキーやカクテルを飲ませるバー(ショットバー)が多い。
札幌もバーだらけだし、昨日泊まっていた北見にも数十件のバーがあった。
どこもサントリー系が多く、地元ニッカ系のバーは1件も無いのが面白い。
今日は昼に食べ過ぎたので、夕飯は抜いて、旭川の夜の巷のバーへ。
サントリー系だったので、山崎にマッカラン、響をストレートで。
NHKで朝ドラが始まって注目されてはいるけど、バーテンダーさんと意見が合ったのは「ニッカは、スモーキーで、個性が強過ぎ」。
今日の発見は、響17年のストレートが美味しい!


10月2日

今日の朝散歩は、旭川の駅前通り。
これから一気に北の端っこ稚内まで移動。


稚内に行く途中、オホーツク海側のクッチャロ湖。


稚内の手前、海岸沿いの猿払村と言うところで、「ホタテ」の看板が出ているお店で昼飯。
「ホタテはどこで捕れているんですか?」と聞いたら、窓の外を指して「この海」と。
聞けば、ホタテの漁獲量で日本一の村とのこと。
失礼なことを聞いてしまった。
刺身とフライ、両方とも美味しかった。


やってきました、日本(本土)の北の端っこ、宗谷岬。
ちなみに、本土最北端では無く、日本最北端と書いてある。
これで東と北の端っこに来たから、来年あたり西と南の端っこに行ってみるかな。


カーブを曲がったら、鹿さんが自分の目の前にいてビックリ。
もっとも、突然オートバイが飛んできて、鹿さんの方がビックリしてたみたい。
慌ててオートバイを停めて、ヘルメットをしたままスマホで取ったので、ピンボケご容赦。


礼文島に沈む夕陽を、スマホ画面からリモートでパシャ。
大きなスマホ画面で写り具合を見ながら、絞りとか露出補正も調整できるので、とても便利。
それに、カメラには一切触れないでシャッターを切れる。
一眼レフで使うのは初めてだけど、クセになるかも。
その結果としての夕陽写真は、後ほど。


稚内の郷土料理は「タコしゃぶ」。


正直に告白すると、今までカニを食べて、美味しいと思ったことが無い。
これを覆すべく、本場の北海道でカニを食べてみたいとかねがね思っていた。
大将に「とにかく美味しいカニが食べたい」と頼んだら、今日の昼にホタテを食べた猿払沖の捕れたて毛ガニが出てきた。(小さな声で密漁とのこと)
結果は、うーん、この味のどこが美味しいんだか、やっぱり分からない。
美味しかったのはカニ味噌だけ。
ちなみに、自分は白身魚の鍋、例えばタラチリ鍋を食べても、自然の旨みでは無く化学的な味に感じてしまい、何が美味しいんだか分からない人。
日本人として味覚が変なのかなぁ?


日本最北端の稚内駅。
1日に8本しか電車が発着しない。
その割には駅舎が豪華。
北見では線路をわざわざ地下に潜らせていたり、万年赤字のJR北海道なのに、ちょっとお金を掛け過ぎ。
他の会社線から譲り受けた古い車両で必死に運営している銚子電鉄を見習った方が良い。


利尻島に沈む夕陽@ノシャップ岬


10月3日

今日の朝散歩は、稚内港。
早起きしたんだけど、朝陽にはちょっと間に合わなかった。


朝一番のフェリーで利尻島へ。
フェリーに乗ったオートバイは自分のだけで、乗用車もおらず、トラックばっかり


利尻島に上陸。
利尻富士は、大雪山みたいに山頂がいつも雲で見えないけど、ほんの10分間だけ姿を表した。
ところで、利尻島は見るところが少なくて、9時に着いて、お昼前には全部廻っちゃった。
ホテルのチェックインまでの時間つぶしを兼ねて、マン島レースの気分で島を2周。


ホテル近所のコインランドリーで洗濯をしていたら、雨が降ってきて、今回のツーリングで初めて雨の中を走った。
明日も雨らしいけど、2週間もいれば、数日は雨に降られて当たり前。
前回の”2週間すべて雨”に較べれば、可愛いもの。


珍しくホテルで夕飯。
お魚やカニ、イカ、ウニ、貝に昆布など、海産物は全て利尻島の廻りで捕れたものとのこと。
贅沢な島だね。
これも地産地消って言うのかな。
さすがに、野菜は全て北海道の本土から。
確かに、島をグルッと廻っても、畑は無かった。
曰わく、「漁協はあるけど、農協は無い」とのこと。
ちょっと苦手なタラチリも出てきちゃった。


10月4日

今日の朝散歩は、利尻港。
日の出に間に合った。


昨夜は雨だったので、オートバイも玄関の軒下に置かせて貰った。


礼文島に移動。
残念ながら、今日はずーと雨みたい。


あれ、オートバイとバンが1台ずつだけ。
そして、船室には誰もいないや。
バンは車だけの移動みたい。
利尻島から礼文島まで、40分の貸し切りフェリーの旅。


今、ここ。
日本って、凄いよね。
離島と離島のど真ん中の海上にいても、LTEの結構なスピードでネットがつながってる。


礼文島と言えば、吉永小百合の映画「北のカナリアたち」の舞台になった校舎を見逃せない。
隣島の利尻富士を望む丘に撮影のために建てたもので、そのまま「北のカナリアパーク」になっている。
映画の場面を思い出すなぁ~。
3枚目の教室で吉永小百合が喋ってる動画をこの後に。
ちなみに、今日も利尻富士はてっぺんを見せてくれない。


吉永小百合が教壇でしゃべってる。(動画1分7秒)


今日のお昼は、漁港の向かいにある漁協がやっているお店で。
今朝とれたばっかりのボタンエビのお刺身。
頭も唐揚げにして食べたい。
残すのは勿体ないので。
ちなみに、今月15日で今年の営業はおしまいで、北のカナリアパークも同じ日で閉めると言っていた。
もう観光客が来ないんだろうね。
だって、お店にお客さんがいないもんな。


島の最北端、スコトン岬。
ここも「北のカナリアたち」のロケ地。


今日の宿泊先は、丘の上に建つ「ペンションうーにー」。
急な登り坂の上にあるのだけど、雪対策のために坂道には電熱線が埋めてあるらしい。
凄い!
観光客がいないので、ガラガラかと思ったら、なんと満室。
建設業界の人達が長期に泊まっているとのこと。
観光シーズンが終わった後の9月から、雪が積もる前までの3ヶ月間が、建設業の勝負時なんだとか。
そう言えば、利尻も礼文もダンプが走り廻ってた。
ちなみに、このペンションから数日前にメールが来て、曰わく「雪で足元を取られないように気を付けていらして下さい」と。
あれっと思って、”じゃらん”で予約した日付を見たら、12月になってた。
慌てて電話して、本来なら満室のところを特別に部屋を用意して貰ったもの。
月を間違えて予約していたのは、今年2回目。
思わず、この後の予約の日付を確認しちゃった。(間違えて無かったけど)


10月5日

今朝も利尻富士は山頂を見せてくれない。
さて、朝陽は、どんなかな?
明るくなってきたので、漁船が漁に出始めた。


漁船が出て行った跡。


水平線上に雲があって、残念ながら日の出から30分は朝陽を拝めず。
それでも、まあまあの写真は撮れたかな。
1時間ずっと外にいたら、手が悴んできた。
オートバイの寒さ対策はばっちりだったんだけど、朝散歩用に手袋が必要とは考えもしなかった。


あれ、稚内から着いたフェリーから大勢の観光客が降りてきた。
昨日はどこに行っても観光客なんかいなかったのに。
温泉に行ったら、みんな「だべっ、だべっ」って言ってる地元のお爺ちゃんお婆ちゃんばっかりだったし。
ちなみに、今日は快晴。


島のガソリンは、189円/リッター。
やっぱり高いと思ったら、本当は204円で、今年の4月から離島援助で、国が15円補助してるとのこと。


本土に戻り。
一緒に行くのは重量級のトラックばっかり。
本当に建設ラッシュなんだねぇ~。


稚内から日本海沿いを南下中。
この写真を撮りたかったんだよね。
プロペラは3枚なんだけど、何故か6枚に写ってる。


低回転でブーンブーン言って、迫力ある音だったので、動画を撮っておいたのだけど、海風の音の方が凄くて、風車の音は録れていなかった。
ちなみに、海岸沿いの一直線の道は、海からの風が激しくて、真っ直ぐ走るのに一苦労するほど。
だから、風力発電に向いてるんだけどね。(動画7秒)


どのくらい発電してるのかと思って、表示板を録っておいたのだけど、肝心の発電容量が草に隠れてた、トホホ。
ちなみに、名前は「オトンルイ風力発電」。


プロペラが本来の3枚だけ写ってる写真を改めて。


三国シェフ三昧の2カ所目は、「オーベルジュましけ」。
稚内から札幌まで一気に移動するには距離があるので、中間地点にある街のホテルWebを見てみたら、三国シェフ監修と説明されていたので、泊まることに。
三国シェフが生まれ育った街とのこと。
Webには素晴らしい写真が載っていたのだけど、建物壁のホテル名は剥がれたままだし、新館はプレハブみたいだし、タオルを持ったお爺ちゃんお婆ちゃんが闊歩していて、早い話が町民憩いセンター。
さて、一体どんなフレンチが出てくるんだろう?
ちなみに、町名は「増毛」と書いて、「ぞうもう」では無く、「ましけ」と読む。


増毛(ましけ)の夕陽。
相変わらず雲が多かったけど、久し振りにまん丸で真っ赤な夕陽が見られた。


黒い雲と黒い海にサンドイッチされた真ん丸な夕陽。
実は、荷物軽減のため、300mmの望遠レンズを持ってくるのを出発直前で断念していたのだけど、この1枚のためだけにも持ってくるべきだったと後悔しているところ。
ちなみに、この写真はスマホで切り出して拡大させているので、粒子が荒くなっている。


「オーベルジュましけ」のフレンチ。
Webで極評されていたので、期待はしていなかったが、評判通りで、ペンションの夕飯といった感じ。
ガストの方が美味しいかも。
三国シェフは、増毛で恐らく一番出世した人で、故郷に名前を貸したのだろうけど、この味で三国の名前を使うことを許すのだから、太っ腹な人なんだろうな。


10月6日

今日の朝散歩は、増毛(ましけ)の海岸から暑寒別川沿い。
上流に放流した鮭の稚魚が海から戻ってきて、川登が最盛期とのこと。
4枚目の波の中にちょっとだけ鮭が写ってる。
(波に中に2匹くっきりと写っているのがあるはずなんだけど、200枚以上撮ったので、我が家に戻ってから、ゆっくりと整理するつもり)
沢山の海カモメが、海では無くて、川で鮭をジッと見つめてる。


嫁さんの命により、増毛産のシードル(リンゴ酒)を、地元起こしに貢献している三国シェフに敬意を評して、大量にお買い上げ。
上川町の三国レストランに嫁さんと先月行って、嫁さんが痛く気に入ったお酒。


これから、札幌に移動。
最初の道東編に続き、道北編も今日で最後で、番外編として札幌にあと2泊。
もう少し美味しいものが食べたいので。


10月7日

札幌にたどり着いたら、何故かホッとして、同時に疲れがドッと出てきた。
移動を毎日続けてたからね。
今日は1日ダルッと過ごすつもり。
とか言いながら、「ことりっぷ」の広島を買ってきて、次の旅の画策を開始。
まずは、大好きなドトールで、コーヒーを飲みながらまったりと。


昔から思ってたんだけど、交差点の道路標識は色んな方向から見えなくちゃいけないのに、その割には一方向にしか向いてなくて、横から侵入する場合に見えないことが良くある。
その意味で、立体的な札幌のこの標識は、優れもの。
今のところ、この交差点でしか確認出来ていないけど、新しい試みかな?
と思ったら、ネットをググると「進入禁止に関してだけは湾曲させた標識も可」らしい。
知らなかった。


昨夜は「ミクニサッポロ」で夕飯を。
北海道の食材に拘ったフレンチで、海外では絶対に食べられない日本ならではの美味しさだった。
やはり、同じミクニの名前が付いていても、「ましけ町民娯楽センター」とは別格の味。
逆に、自分のブランド価値を下げることも躊躇しない三国シェフの郷土愛を感じた。
ちなみに、札幌のホテルの部屋でゴロゴロしながら、複数の写真を1枚に取り込む新しい技を覚えたので、試しに。


何のために札幌に来たかと言うと、「一幸」のお寿司を食べるため。
それも、この牡蠣を食べるのが最大の目的。
「牡蠣が生臭いのは水っけが原因で、その水っけを徹底的に取り除き、さらに熟成させて、札幌競馬場の藁で炙った」のが、これ。
クリーミーで甘くて、香りが心地良いプリプリの牡蠣は、ここでしか食べられない。
厚岸の牡蠣と思ったら、もう少し釧路よりの昆布森とのこと。
新鮮な捕れたてを捕れた場所で食べるのもひとつの醍醐味だけど、一手間も二手間も掛けた料理としてのお寿司を戴くのも贅沢のひとつ。


2夜連続で”すすきの”のバーに出没。


10月8日

2度目の北海道ツーリングは、これでお仕舞い。
旬の牡蠣やサンマが美味しかったし、北海道の大地も堪能したし、綺麗な朝陽や夕陽を毎日見られたし、非常に満足。
難点を言えば、やはり少々寒かった。
暖かい北海道も経験したいので、来年の夏、7月辺りにまた来るつもり。
ちなみに、初回の経験を生かしたツーリングスタイルは、ほぼ完璧だったので、こちらも満足。
もっとも、幸いと言うか残念ながらと言うか、雨がほとんど降らなかったので、土砂降りの雨が降る寒い中でも快適に走れるかは試せなかった。


2015年6月25日

不本意ながらオートバイを手放すことに。
昨秋の北海道ツーリングから戻った翌朝から突然両手の握りが渋くなり、「朝のこわばり」というリウマチの初期症状そのもので、半年以上経っても状況は全く変わらず。
専門病院にも通っているのだが、幸いリウマチ因子は見つからず。
「腱鞘炎」と「デュピュイトラン拘縮」がダブルでやってきたらしい。
簡単に言うと、指の筋と皮膚が同時に耐久性不足を起こしたもの。
「とにかく指に負荷は掛けないように」、「オートバイの振動なんてとんでもない」と言われてしまい、涙がポロッ。
北海道をグルッと一周したくて30年ぶりに手に入れたオートバイだった。
青春時代にオートバイに塡まり、60才を過ぎてから再度のめり込み、何物にも替え難い素晴らしい世界だったのに、とても残念。
でも、長年の憧れだった北海道ツーリングに立て続けに2回行き、北海道の東西南北全てを駆け巡ることが出来たので、良かったと思っている。
何時でも何処にでも飛んでいける自由は、黄色いのに託することに。