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自分の味覚について


美味しいものを食べると、とても幸せな気分になる。
でも、人が美味しそうに食べているのに自分には何が美味しいのか分からなかったり、周りの皆は平気な顔をしているのに自分には辛すぎて味わうどころではなかったりすることがある。

3年前にFacebookを始めてから、食べ物の感想を都度アップしてきた。
最初の頃は、ただ「美味しい」としか書いていなかったけれど、美味しかった&美味しくなかった理由を次第に書くようになり、自分にとって何が美味しくて何が美味しくないかを見極める努力をする様になった。
そして、最近やっと自分の味覚の傾向と自分の好みが分かり始めてきている。
単に「美味しい」だけでは無く、味の細部の感想を書いているものを並べ、自分の味覚について個人的な記録としてまとめてみた。

ちなみに、自分の味覚で昔から分かっていたことは、
1)和牛ステーキは柔らかいだけで、肉を食べた気がしない
2)カニは何が美味しいのか分からない
3)ポン酢が嫌い(酸っぱすぎて全て同じ味になってしまう)
4)パリの街角レストランで一度も美味しいと思ったことが無いが、イタリアではどこで何を食べても美味しい
5)タイ飯は辛すぎるので苦手

上記5つを、自分の好みの傾向からもう少し解きほぐしていき、自分にとって美味しいと感じる料理のレパートリーを広げていきたい。


食レポ

1.洋食編
2.タイ飯編
3.和食編
4.B級グルメ編


3年間の食レポの結果より認識できた自分の味覚について、好き嫌いも含めて箇条書きにまとめてみる。

1.自分の味覚(味わう能力)
1)辛さに対する許容限度が低い(過度に辛いと他の料理の味が分からなくなる)
2)香辛料に対する許容限度も低い(強い香りで折角の旨みが分からなくなる)
3)ショウガやお酢、柑橘系の酸っぱさも、自分には香辛料と同じ。(味覚を麻痺させる要因)
4)辛さも香辛料も、過度では無く、自分にとっての適度の範囲内であれば、旨み増しの手段になり得る。
5)臭みに関しては許容限度が高い(素材の味を損なうことになる臭み消しは無い方が良い)
6)カニの美味しさが分からない(化学合成した味にしか感じない)
7)いわゆる絶対味覚は全く持っていなくて、料理の素材(レシピ)が何かまでは分からないことが多い。
※自分の舌と鼻の能力がもっと高ければ(過敏で無ければ)、辛くて臭いが強い料理でも、その下に潜んでいる旨みを感じ取り、美味しいと思える料理の幅がもっと広がるであろうのに、大変残念。

2.自分の好み(好き嫌い)
1)基本的に、脂っぽくて濃い味が好み。
2)ただし、旨みが出ていれば、薄味でも美味しい。
3)魚介出汁の旨みも、肉の旨みも、両方とも好み。
4)和牛は肉の旨みが少ないので味としてつまらなく、アメリカ牛の方が格段に旨みが強くて美味しい。
5)お醤油は関東系が好みで、関西&九州系は好まない。(料理の味を邪魔する)
6)辛さと香辛料が苦手なので、自然と和風味を好むことになり、ヨーロッパ料理ではイタリアンが好みで、また同じ理由によりアフリカ、中近東からインド、東南アジアに掛けての料理は基本的には苦手になる。

自分の味覚をより理解出来る様になったおかげで、辛すぎるので敬遠していたタイ料理だったが、最近「また食べたい」と思うものが増えてきている。
上記はあくまでも現時点の自分の味覚であり、いつまでも同じとは限らない。
味覚は変わって行くものだとすれば、このまとめは後日の味覚確認の参考になるはず。


2016年8月17日


バンコクで自分の味覚にピッタリとはまるレストランを見つけたので、食レポとして追加。

新たに見つけた近所の和風イタリアン「SHIO」、再び。
当地に来てから、自分の味覚についてあれこれ考えながら食べてきていた。
その結論は、①香辛料控えめ、②素材の味を大事にする、③旨味たっぷり、この3つを兼ね備えた料理が自分の好み。(タイ飯でも日本食でも洋食でも)
別の表現で言うと、旨みのある優しい味。
ここ「SHIO」が一番ぴったりはまっていて、至福のレストラン。
たどり着くのに1年掛かった。
今日は、ドライカレーとハンバーグ。
ハンバーグのソースを「なんでこんなに美味しいだろう」と思いながら、啜ってしまった。
ちなみに、旨味とは「1+1=4」だと思っている。
Facebook 2016年9月24日


自分の味覚感知度合いがどの程度か興味があって、味覚検査をしてみようと思ったのだけれど、基本五味(甘味、塩味、旨味、酸味、苦味)の検査キットが何と1万円もするので、断念。
代わりに見つけたのが苦味検査だけのもので、千円。
味覚感合いは、舌にある味覚受容体(味蕾)の数で決まるらしく、また一つの受容体で五味全てを感知しているらしい。
ならば、五味のどれか一つが過敏(または鈍感)であれば、他の四味も同じだろうと推測して、試してみた。

結果、「あなたの味覚感知レベルは普通」ということに。
25%の人が味覚過敏、50%が普通、残りの25%が味覚音痴らしい。
自分は、酸味と辛味に過敏だと思っていたのだけれど、苦味感知が普通なので、他も普通なんだろうな。
要は、好き嫌いの領域と理解。
いずれにしても、味覚音痴じゃなくて、良かった!

今回知ったのだけれど、辛味は基本五味とは別の味覚なんだね。
辛味だけは別の受容体(痛み感知)らしい。
また、味覚とは別に、嗅覚(香り)ってどうなんてるんだろうとも気になっていたのだけれど、味覚と嗅覚に関する解説Webを見つけた。(目から鱗の説明がたっぷり)
コーヒー好きの科学者が作ったWebで、一読の価値あり。
https://sites.google.com/…/coffeesc…/physiology/tasteandodor

ちなみに、苦味検査をしてから2時間以上経つのに、まだ口の中がニガニガ。
普通の中でも味覚過敏側なのかなあ?

Facebook 2017年3月7日