チューンナップがドレスアップに変化

日本を数年離れていると、世の中がガラッと変わっていて、驚くことがある。
例えば、アフリカから2年ぶりに戻ってきたら、不機嫌そうにいやいや切符を売っていた国鉄の駅窓口が、JRになって満面の笑顔に変わっていて、ビックリ。
(日本がグレードアップすることが出来た画期的な変化で、ひとつのターニングポイントだったと思う)
タイから3年ぶりに戻ってきた時には、若者のスーツ姿が、お葬式に行くみたいに誰もが個性無く真っ黒になっていて、帰国初日に驚いた。
さらに、憲法は改正すべき&軍隊を持つべきと言っていた共産党が、憲法9条擁護を叫んでいて、これには天と地がひっくり返るほどビックリした。


ちょっと前置きが長くなったが、自動車用品屋さんで「チューンナップ」と称して足廻りやエンジンの部品を売っていたのが、3年の間に「ドレスアップ」と言う女の子の言葉に完全に変わっていた。
キラキラのホイールやチカチカ点滅するランプなどの装飾部品しか店に置いてなくて、もの凄くガッカリした。
自分が初めて買った車は、スバルの中古で、ありとあらゆる部位が壊れてくれたが、全て自分で修理し、これがとても勉強になった。
今の自動車はコンピューター制御で、修理に使うのはスパナでは無く、ノートPC(電子制御診断ソフト)だから、素人が手を出せるのは装飾品だけになったしまったのだろうが、メカ好きの男の子としてはとても寂しい。


今日、オートバイの雑誌を読んでいて、ふっと気が付いた。
オートバイは、剥き出しのメカニズムを自分でいじり倒すことが出来る「チューンナップ」の世界を未だに維持している。
最近、自分の目がオートバイに向きがちな理由を改めて認識した次第。