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東京駅まで通バスの運転手


20才代の時に2年間トラック・ディーラーに出向していて、ここで人手が足りない時に社員通勤バスの運転手をしたことがある。
黒煙モクモクの2サイクルディーゼルに、ノンシンクロのミッションで、当時でも年代物の相当にくせ者のバスだった。
ちょっとでもエンジン回転を合わせ間違えると、ガリガリと音が鳴るばかりで、ギアが入らない。
逆に、ダブルクラッチでシフトチェンジがスポスポ決まると、2サイクルディーゼルの強大なパワーと共に、運転していて爽快。
豊洲から門前仲町経由で東京駅まで10キロ弱のルートだったけど、乗用車群をリードしながら走るのは気持ち良かった。


通勤バスなので従業員を満載して走るのだが、普段はワイワイガヤガヤと騒がしい車内が、自分が初めて運転した時は、東京駅まで誰も喋らずにシーンと静まり返っていた。
そりゃー、そうだよね。
本来の運転手では無い若造がいきなり運転を初めて、平気だろうかと皆が心配になって当たり前。
2回目からは騒がしいお喋りが戻ってきたので、ホッと安心。
大型免許を持っていると言うだけで、混雑の都心で乗客満載のバスをポイと運転させちゃうんだから、昔はゆるかった!

写真は、たぶん同型のバス。
Facebook 2015年3月13日